コラム

高級日本酒の魅力とは?特別な味わいでプレゼントにもおすすめ

高級日本酒の魅力とは?特別な味わいでプレゼントにもおすすめ

高級な日本酒とお手頃な日本酒にはどのような違いがあるのでしょうか。 この記事では、高級日本酒が高級である理由や普通の日本酒にはない魅力をご紹介します。 自分で飲んでみたい人も、プレゼントに日本酒をと考えている人も、読めばより手に取ってみたくなるでしょう。   白鶴酒造オンライン編集部 白鶴酒造が運営する「白鶴オンラインショップ」の編集部。メンバーは研究開発と商品開発を経験した2名で構成。開発担当時に得た知識を活かして、日本酒のちょっとした知識や楽しみ方、季節にまつわる情報をご紹介します。「日本酒に興味はあるけれど、なんだか難しい~!」という声を少しでもなくすべく、分かりやすい情報を発信していきます!   高級な日本酒は何が違う? 日本酒の中には高級日本酒と呼ばれる銘柄が存在します。 一方で、スーパーやコンビニなどで売られているような、お手頃な価格で晩酌向きの日本酒もあります。 高級な日本酒は、身近な価格の日本酒と比べてどのような違いがあるのでしょうか。 まずはその違いを解説します。   特定名称酒に多い 高級日本酒と呼ばれる銘柄の多くは特定名称酒にあたる日本酒です。 「特定名称酒」とは、原料・精米歩合・造り・できたお酒の香味や色沢などにおいて、一定の条件を満たした日本酒のことで、国税庁の「清酒の製法品質表示基準」で定められています。 大きく「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」の3タイプに分けられ、その中で一定の基準をもって枝分かれし、最終的に8種類に分類されます。 特定名称酒以外の日本酒は「普通酒」や「一般酒」と呼ばれます。 特定名称酒には細かい要件が定められており、その基準を満たすために使用米の選定から出荷に至るまで手間暇をかけて製造されます。 そのため、市場に出る特定名称酒は比較的高級な傾向があります。   値段の相場 日本酒の価格は幅広く、スーパーなどでは1升(1.8L)で千円前後というリーズナブルな商品を見かけます。 それに対し、高級酒では1升で一万円以上するようなものも多くあります。 最高級クラスになるとさらに値段も張り、五万円以上するような銘柄も珍しくありません。 中には驚くような値のつく高価な日本酒も存在します。   人気や希少価値が高い 高級日本酒は、時間や労力を惜しまず造られていたり、品質のよい原料が用いられていたりするため、大量生産されていないことがほとんどです。 数量限定な銘柄も多く、必然的に希少価値が高くなります。...

酒米の王様と名高い山田錦とは?特徴や人気の秘訣に迫る!

酒米の王様と名高い山田錦とは?特徴や人気の秘訣に迫る!

山田錦はトップクラスの酒造適性を誇る酒米で、今日の酒造りは山田錦の存在なしには語れません。 なぜそれほどまでに注目と人気を集めているのか、山田錦の特性や山田錦からできる日本酒の味わいに着目しながら解説します。   白鶴酒造オンライン編集部 白鶴酒造が運営する「白鶴オンラインショップ」の編集部。メンバーは研究開発と商品開発を経験した2名で構成。開発担当時に得た知識を活かして、日本酒のちょっとした知識や楽しみ方、季節にまつわる情報をご紹介します。「日本酒に興味はあるけれど、なんだか難しい~!」という声を少しでもなくすべく、分かりやすい情報を発信していきます!   山田錦は日本酒造りに適した「酒米の王様」?その特徴は? 山田錦は酒米の代表的な品種で、「酒米の王様」といわれるほど評価の高いブランド酒米です。 人気の高い山田錦を使って造られる日本酒の銘柄は数多くあります。 数ある酒米の品種の中で、なぜそこまで山田錦が支持を集めるのか気になる人も多いでしょう。 山田錦がいかに優れた酒米なのかを知るために、まずは酒米とはどんな米なのかに触れた上で、山田錦の特徴について解説します。   酒米と食用米の違いとは? 酒米(酒造好適米)とは日本酒造りのために作られた米のことで、日本酒の原料となるのに適した特徴を持っています。 食べたときに美味しいと感じるよう作られている食用米とは味も性質も大きく異なります。 大粒で精米しやすい、吸水性が高い、心白(米の中心の白く見える部分)が大きいなど、日本酒造りに適した特徴を兼ね備えた米が理想的な酒米だと言われています。 また、食用米では旨みの元となる成分でも、酒米においては酒の味に悪影響をもたらすことがあるため、食用米とは成分の含有量も異なります。   山田錦は酒造りに適した特性を高いレベルで兼ね備えており、それが質の良い日本酒の製造につながっています。 ここからは、山田錦がいかに酒造りに適した酒米であるのか、その特性に迫ります。   特徴1. 心白(しんぱく)が大きい 心白とは、米の中心にある白っぽく見える部分です。 周りの部分よりでんぷんの密度が低いために隙間が多く、白く見えています。 山田錦はその心白がほどよく大きく、心白出現率が高いのが特徴です。 心白があると麹菌が米の内部まで菌糸を延ばすことができ、それが糖化力の高い上質な麹を作ることにつながります。 麹は酒造りにおいて最も重要な要素の一つであり、質の良い麹を使用すると醪中の米がよく溶け、アルコール発酵がバランス良く進むため、高品質なお酒を造ることができます。   特徴2....

「酒造」の世界は奥が深い!「酒蔵」との違いも解説!

「酒造」の世界は奥が深い!「酒蔵」との違いも解説!

お酒を造ることを「酒造」と言いますが、「酒蔵」と混同されることも少なくありません。 この記事では、「酒造」という言葉の意味や「酒蔵」との違いなどの基本知識を解説した上で、酒造にまつわる様々な情報をお届けします。 酒造について知ることで、日本酒をより深く味わうことができるようになるでしょう。   白鶴酒造オンライン編集部 白鶴酒造が運営する「白鶴オンラインショップ」の編集部。メンバーは研究開発と商品開発を経験した2名で構成。開発担当時に得た知識を活かして、日本酒のちょっとした知識や楽しみ方、季節にまつわる情報をご紹介します。「日本酒に興味はあるけれど、なんだか難しい~!」という声を少しでもなくすべく、分かりやすい情報を発信していきます!   「酒造」とは? 「酒造」という言葉を耳にすることはありますが、その意味について深く考える機会は少ないのではないでしょうか。 まずは、「酒造」という言葉の意味や混同されやすい「酒蔵」との違いなど、「酒造」についての基本知識を解説します。   「酒造」の意味は?読み方や使い方も解説 「酒造」は「酒造り」という意味を持つ言葉で、「しゅぞう」と読みます。 「酒造」を使った言葉には、酒造りを生業とする人を意味する「酒造家」、お酒を醸造する場所を表す「酒造場」、酒造りをする上で必要な免許である「酒造免許」などがあります。 また、お酒の製造元を指して「酒造メーカー」という言葉が使われることがありますが、「酒造」も「メーカー」も「造り」という意味を含んだ重複表現であるため、お酒の製造元を表す場合には「酒造会社」などと表現した方が無難です。   「酒造」と「酒蔵」の違いは? 「酒造」と「酒蔵」は混同されやすく、誤って使われることがありますが、それぞれ意味が異なります。 先述のとおり、「酒造」は「酒造り」を意味し、お酒を造る行為や仕事自体を表しています。 それに対して、「酒蔵」はお酒を醸造・貯蔵する蔵を意味する言葉です。 「お酒を造る場所」という点では「酒造場」と同じような意味合いです。 読み方は「さかぐら」で、「しゅぞう」とは読まないため注意が必要です。 「酒」と「蔵」をそれぞれ音読みにすると「しゅ」「ぞう」と読めてしまうため、「酒造」と混同されやすいと考えられます。   造り酒屋とは? 「酒造」に関連する言葉として「造り酒屋」があります。 「造り酒屋」とは、お酒を製造し販売する会社や職業のことで、多くの造り酒屋は小売り用の店舗を併設しています。 お酒の製造・貯蔵から販売までを一貫して担っており、「◯◯酒造」という名称の造り酒屋も多くあります。 多くの昔ながらの造り酒屋では、軒先に吊るされる杉玉がシンボルとなっています。 杉玉には、酒の神様への感謝や祈りを捧げる意味合いがあります。...

お酒の種類はどれくらいある?初心者におすすめのお酒もご紹介!

お酒の種類はどれくらいある?初心者におすすめのお酒もご紹介!

お酒の種類は数え切れないほどありますが、どんな種類のお酒が存在するのか気になる方も多いでしょう。 この記事ではお酒の種類分けについて分かりやすく解説します。 世界で人気のお酒の種類や、初心者におすすめのお酒もご紹介しますので、お酒の種類が多すぎてお酒選びに迷う人も参考にしてみてください。   白鶴酒造オンライン編集部 白鶴酒造が運営する「白鶴オンラインショップ」の編集部。メンバーは研究開発と商品開発を経験した2名で構成。開発担当時に得た知識を活かして、日本酒のちょっとした知識や楽しみ方、季節にまつわる情報をご紹介します。「日本酒に興味はあるけれど、なんだか難しい~!」という声を少しでもなくすべく、分かりやすい情報を発信していきます!   世界のお酒の種類は大きく3種類 世界には数え切れないほどの種類のお酒があります。 誰もが名前を知るような有名なお酒から知る人ぞ知る珍しいお酒まで、名前をあげればきりがありません。 しかし、世界の酒を大きく分類すると、醸造酒・蒸留酒・混成酒の3種類に分けることができます。 まずは大きな枠組みである醸造酒・蒸留酒・混成酒について解説します。   醸造酒 醸造酒とは、原料に含まれるデンプンや糖を発酵させることで造られるお酒です。 原料に含まれる糖は酵母を加えることで発酵させることができますが、デンプンはそのままでは酵母による発酵が難しいため、でんぷんを糖に分解する「糖化」というプロセスを経る場合もあります。 原料に元々含まれるでんぷんや糖をアルコールに変えて造られる醸造酒は、アルコール度数に限りがあり、高いものでも20度ほどです。 ここから代表的な醸造酒をご紹介します。   日本酒 日本酒は米と米麹が原料の醸造酒です。 米に麹菌を加えてデンプンを糖に分解する糖化と、酵母によって糖をアルコールに変換する発酵を同時に行う「並行複発酵」という方法で醸造されます。 日本酒の中でも、原材料や精米歩合、火入れのしかた、貯蔵期間など様々な要素によって味わいや香りに異なる特徴が現れ、細かく分類されます。 純米酒・吟醸酒・本醸造酒などの分類がその例です。   ワイン ワインはぶどうを原料とする醸造酒です。 ぶどうの果実には糖が多く含まれるため、糖化のプロセスを経ずに原料に酵母を加えることで発酵させる「単発酵」によって造られます。 赤ワイン・白ワインという分け方はよく知られていますが、それ以外にも醸造される地域の違いや、発泡性かどうかの違いなどによって種類分けされます。 例えば、発泡性のワインはスパークリングワインと分類され、その中でもフランスのシャンパーニュ地方で造られているなど、一定の条件を満たしたスパークリングワインはシャンパンと呼び分けられます。...

「酒粕」の正体とは? 人気レシピや活用方法を解説

「酒粕」の正体とは? 人気レシピや活用方法を解説

レシピの中に登場したり、スーパーなどでも見かけることのある「酒粕」。 聞いたことや見たことはあるけど一体何なのか、どのように使うのかいまいち分からない人も多いでしょう。 本記事では、酒粕の正体や摂取するメリット、酒粕を用いたおすすめレシピをご紹介します。   白鶴酒造オンライン編集部 白鶴酒造が運営する「白鶴オンラインショップ」の編集部。メンバーは研究開発と商品開発を経験した2名で構成。開発担当時に得た知識を活かして、日本酒のちょっとした知識や楽しみ方、季節にまつわる情報をご紹介します。「日本酒に興味はあるけれど、なんだか難しい~!」という声を少しでもなくすべく、分かりやすい情報を発信していきます!   「酒粕 」の正体とは?レシピの中に登場する場合も 「酒粕」という文字を、レシピの中で目にしたことのある人も多いでしょう。 スーパーなどの食料品店でも目にしますが、酒粕の正体は何かご存知でしょうか? 酒粕とは、日本酒を造る工程で「もろみ」を上槽(圧力をかけてお酒を搾ること)した後に残る、白い固形物のことです。 「もろみ」とは米と米麹、水を酵母によって発酵させたものであり、米や米麹がドロドロに溶けた状態となっているので、日本酒とそれ以外の溶け残った成分を分ける必要があります。 この溶け残った成分をぎゅっと凝縮したものが酒粕であり、日本酒を造る過程で生成された栄養素を豊富に含んでいます。 酒粕にはいくつか種類があり、きれいに板状に形成されたものは「板粕」、ペースト状のものを「練り粕」、お酒を搾る際に機械からこぼれ出たものを「バラ粕」と呼びます。 酒粕は栄養価が高く美容にもよいとされ、古くからさまざまな料理にアレンジされて親しまれています。 ここでは酒粕の栄養や効果について解説するので、ぜひ参考にしてください。   酒粕は栄養価が高く、美容にもおすすめ 酒粕は、その名のとおりお酒の搾りカスであることから端材のようなイメージが付きがちですが、実は「日本のスーパーフード」と呼ばれるほど栄養が豊富な食材です。 ビタミン・アミノ酸・食物繊維・ペプチド・ミネラルなどを含む酒粕は、人間が生きていくうえで必要な5大栄養素をすべて含んでいるといわれており、血圧降下作用や体脂肪率低下作用があることも報告されています。 また、酒粕は美容効果も期待できる食品です。 日本酒や酒粕に含まれるビタミンB群には、お肌のコンディションを整える作用があり、昔からよく「酒屋さんの手は白くてきれい」といわれています。 最近は「酒粕パック」などの酒粕を使用したスキンケア用品も販売され、注目を集めています。 お酒の香りを楽しめる酒粕は、江戸時代には「手で握れるお酒」といった由来から「握り酒」と呼んでそのまま食べたり、「酒骨(さけぼね)」という名前で居酒屋や酒屋で振る舞われ、古くから親しまれてきました。 また、栄養面や美容面のほかにも、アミノ酸の作用によってお料理に入れると旨みが増すというメリットもあります。   酒粕はどれくらい摂取していい?一日あたりの適量とは 酒粕にはビタミンやアミノ酸などの栄養素以外に、SAM(S-アデノシルメチオニン)や葉酸、GPC(グリセロホスホコリン)といった機能性成分も豊富に含まれています。 美容や健康を目的に摂取するのであれば、1日50~100g程度がおすすめです。...

日本酒は悪酔いする?お酒と悪酔いの関係性や悪酔いしづらい飲み方を解説

日本酒は悪酔いする?お酒と悪酔いの関係性や悪酔いしづらい飲み方を解説

日本酒を飲むと悪酔いすると耳にすることがありますが、日本酒がとりわけ悪酔いする酒であるという事実はありません。 できれば避けたい悪酔いの原因や日本酒を飲む際の悪酔い回避術を解説します。   白鶴酒造オンライン編集部 白鶴酒造が運営する「白鶴オンラインショップ」の編集部。メンバーは研究開発と商品開発を経験した2名で構成。開発担当時に得た知識を活かして、日本酒のちょっとした知識や楽しみ方、季節にまつわる情報をご紹介します。「日本酒に興味はあるけれど、なんだか難しい~!」という声を少しでもなくすべく、分かりやすい情報を発信していきます!   日本酒が悪酔いする酒という説は本当?そもそも悪酔いとは? 日本酒は悪酔いする酒ランキング上位のようなイメージがありますが、実際は日本酒だから悪酔いするというわけではありません。 とは言っても、悪酔いに悩まされたことがある人が多いのも事実でしょう。 まずは、そもそも悪酔いとはどんなものなのか、悪酔いの正体について見ていきます。   悪酔いとはどんな症状?なぜ起こる? 悪酔いとは、飲酒中や飲酒後比較的すぐに、お酒の影響で不快な症状が現れることをいいます。 頭痛、吐き気や嘔吐、動悸、顔色の変化、寒気や震え、精神的に不安定になるなど、症状は様々です。 原因は、アルコールを体内で分解する過程で生成されるアセトアルデヒドという物質が、人に不快な症状をもたらすためだと言われています。 アセトアルデヒドの分解に時間がかかると血中のアセトアルデヒド濃度が高くなり、それに比例して、悪酔いの症状も出やすくなります。   悪酔いと二日酔いの違いは? 悪酔いも二日酔いも飲酒が原因で不快な症状が出るという点では同じですが、症状が現れるタイミングが大きく違います。 悪酔いは飲酒から2〜6時間と比較的すぐに症状が出るのに対し、二日酔いは飲酒後8時間以上経ってから症状が出ます。 悪酔いは血中のアセトアルデヒド濃度が高まることで起こりますが、二日酔いは脱水、血糖値や体の酸性・アルカリ性バランスの変化、ホルモン分泌の変化など、様々な要因により起こると言われています。 現れる症状も、頭痛や吐き気、胃のむかつき、気分の落ち込み、倦怠感など、多岐にわたります。   日本酒・その他のお酒と悪酔いの関係性は? では、日本酒が悪酔いする酒であるというイメージが根強いのはなぜなのでしょう。 ここからは、お酒と悪酔いの関係性を見ていきます。   悪酔いのしやすさはどのアルコール飲料も同じ 悪酔いは、アルコールの分解過程でアセトアルデヒドが血中に溜まっていけばいくほど症状が出やすくなります。 そして、アルコールの摂取量が多ければそれだけ生成されるアセトアルデヒドの量が多くなるというのは、どのアルコール飲料を飲んだときでも同じです。...